夕食のおかずや毎日のお弁当作りに便利な冷凍食品。冷凍されているからいつまでも保存できるようなイメージを持っている方も多いと思いますが、実際のところ冷凍食品の賞味期限はどのくらいなのでしょうか。この記事では、そもそも冷凍食品には賞味期限があるのか、また、冷凍食品を保存する際の注意点や劣化を見分けるポイントなどについて解説したいと思います。

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冷凍食品にも賞味期限はあるの？

結論から言うと、冷凍食品にも賞味期限はあります。確かに冷凍することで長く保存することは可能ですが、永久に美味しく食べられるわけではありません。

冷凍食品は製造してからどのくらいもつ？

冷凍食品は、－18℃以下で保存することを前提に作られています。この条件を満たしていれば、製造してから約1年ほどは品質を保てる可能性が高いです。ただしこれは未開封の状態で適切な温度管理がされていればの話です。家庭の冷凍庫での保存の場合はこのような長期保存は無理だと思った方がいいでしょう。

家庭で保存する場合は2～3ヶ月を目途に使い切ろう

家庭の冷蔵庫の場合、2～3ヵ月を目安に使い切るのがいいでしょう。なぜなら、家庭の冷蔵庫は扉の開け閉めや食品の出し入れなどによって、頻繁に庫内の温度が上がってしまうためです。食品は冷凍の過程で細胞壁が壊れるため、庫内温度が上がったり下がったりを繰り返すと味や風味など品質全般が劣化してしまいます。

 

このことからも、冷凍食品は未開封の状態であっても購入してから早めに消費した方がいいでしょう。

冷凍食品を保存する際の注意点

では、少しでも長く美味しい状態を保つためにはどのような点に注意して保存したらいいのでしょうか。冷凍食品を保存する際の注意点は以下の3点です。

 

• 購入後はできるだけ温度上昇を回避する
• 冷凍庫内の温度変化にも注意
• 余った冷凍食品は小分けにして密封しよう

 

それぞれ詳しく解説していきます。

購入後はできるだけ温度上昇を回避する

冷凍食品を購入して持ち帰る際は、溶けないように温度の上昇を防ぐ必要があります。ドライアイスをもらう、ないお店であれば保冷剤や保冷バッグを持参するなどした上で、出来る限り持ち歩く時間を短くしましょう。

冷凍庫内の温度変化にも注意

冷凍室に入れた後であっても、温度変化によって品質が劣化する可能性があります。頻繁に開け閉めを繰り返す、冷めていない食品を入れるなどの行為はできるだけ避けましょう。

余った冷凍食品は小分けにして密封しよう

開封した冷凍食品は、空気に触れやすくなるため劣化スピードが早くなります。余った場合は小分けにしてラップに包むかジップロックなどに入れて密封した上で冷凍保存し、できるだけ早く使い切るようにしましょう。

冷凍食品の劣化を見分けるポイント

冷凍食品の劣化を見分けるポイントは以下の4点です。

 

• 霜が付いていないか
• 冷凍焼けしていないか
• パッケージが膨らんでいないか
• 開封していないか

 

それぞれ詳しく解説していきます。

霜が付いていないか

冷凍食品の周りの温度が高くなると、未開封であっても霜が付いてしまいます。霜が付いた冷凍食品は「溶ける→冷凍」と繰り返していることになるので、品質が劣化している可能性が高いです。

冷凍焼けしていないか

長期間冷凍保存している冷凍食品は、水分が抜けてパサパサになったり、空気に触れて油脂が酸化したりする「冷凍焼け」を起こします。冷凍焼けを起こすと味や風味、食感などが著しく落ちるので、美味しく食べることはできないと考えた方がいいでしょう。

パッケージが膨らんでいないか

冷凍食品が常温で放置されていた場合、中の食品が腐敗して発生したガスにより、パッケージが膨らんでいる場合があります。そのような場合、もちろん食べられないため、迷わず廃棄しましょう。しかし、冷凍庫内の温度変化によって空気が膨張してパッケージが膨らむ可能性もあります。

 

この場合はさほど品質に影響はないとされているので食べても問題ないでしょう。パッケージが膨らんでいる場合は、中身を確認して問題がないかどうかを見極めましょう。

開封していないか

冷凍食品は一度開封してしまうと空気に触れやすくなるため、短期間で乾燥・酸化して品質が低下してしまいます。残った冷凍食品は小分けにして密封し、できるだけ早めに消費するようにしましょう。

冷凍食品は上手に保存して便利に活用しよう

冷凍食品は、通常の食品に比べて比較的長期間保存することができますが、いつまでも美味しく食べられるわけではありません。冷凍庫に保存していたとしても庫内の温度変化などによって品質は低下していくので、注意点を踏まえて保存しつつ、賞味期限を目安に早めに食べ切るようにしましょう。